FXでは各国の事情を知ることが勝つための秘訣になります。その中でも今回は最も影響力の強いアメリカの通貨政策について解説したいと思います。

目次

アメリカの影響力は強いの?

影響力が強いか?という問いに対して「最も強い」と言えます!
影響力の強さを例にあげると、記憶に新しい2008年9月にリーマン・ブラザーズが経営破たんしたことが引き金に世界的な金融危機に陥りました。これがいわゆる「リーマンショック」という出来事で負債総額約6000億ドル(!)という驚異的な数字を叩き出し、アメリカ史上最大の倒産と言われる未曾有の大惨事となりました。

その後、3年ほど世界経済が不安定となりもちろん日本経済も冷え込み、市場稀に見る「ドル安円高」となりました。当時は1ドル=80円ほどでしたので私はそのときにバックパッカーで海外を回っていたので、円高の恩恵を受けました笑
実際の企業や投資家にとってリーマンショックによる金融危機はたまったもんじゃないですよね。これにより企業は倒産したり投資家は市場から退場し自殺問題になってしまったくらいですから。。。

ちなみに、リーマンショックは和製英語で海外では通じません。一般的には「the 2008 financial crisis」と呼んだりします。

株価も為替もアメリカの存在なくしては語れない

アメリカは世界の経済を牛耳っています。なぜなら、アメリカドルが現世界の「基軸通貨」だからです。アメリカのGDP(国内総生産)は実は世界の4分の1を占めていて、世界経済に影響を与えます。(日本は中国にGDPが抜かれて2位となりました)その額、なんと18兆5691億ドル(!)となります。
もちろん、為替相場も例外ではなく、基軸通貨であるアメリカドルの存在は大きいのです!

通貨政策でここまで変わる!

為替が動く最も大きな原因と言われているのが、アメリカの通貨政策となります。アメリカがドル安を誘導すればドル安に、そして、ドル高を誘導すればドル高になっていきます。過去を振り返ると1985年にプラザ合意という会合がありました。(中学校の社会の教科書に載っていて記憶にある方もいるかもしれません)

プラザ合意とは・・・1985年9月22日ニューヨークのプラザホテルに各国の蔵相・中央銀行総裁が集まった会合で決定した外国為替市場での強調介入を行うということの合意。5カ国が(アメリカ・イギリス・西ドイツ(現ドイツ)・フランス・日本)が参加した。

このプラザ合意により当時1ドル=240円だったレートが、1985年12月末には1ドル=200円に・・・そして、私が生まれた1988年には1ドル=120円となりました。(とんでもないドル安で日本から見たら円高です)

ちなみに現在は先述の5カ国にプラスでイタリア・カナダが参加しています(ロシアは調停中)

アメリカの金利の動向にも注意!

アメリカの金利の動向も目が離せません。
物価を安定させるためにFRB(米連邦準備制度理事会)は政策金利(FFレート)を調整しています。利上げはドル買い、利下げはドル売りの要因となるケースが少なくありません。

FOMC(連邦公開市場委員会 Federal Open Market Committee)が約6週間おきに開催されます。FOMCでは政策金利の利上げや利下げの判断をしていますので、FOMCの発表直後は相場が荒れますので注意しおく必要がありますね。

まとめ

今回はアメリカがどれだけ世界の為替に影響しているか?という観点からまとめました。
最近はユーロの台頭や新興国の成長もありますので、一極集中は収束しつつありますが、それでも改めて見ると「アメリカ強し」ですね・・・

FXトレードではやはりアメリカの発言により相場が影響しますので、そこを見極めてトレードする必要がありますね!自動売買EAであるXEN-TRYZ~ゼントリーズ~ではアメリカ市場が開始する前までに決済をしてくれますので安心ですね!

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