FXのデイトレーダーに人気な通貨はたくさんあります。

ドル、ユーロ、円に続き、人気があるのは「イギリスポンド」で世界第4位の取引量がある通貨です。
イギリスポンドは、Great Britain Poundと呼ばれ、「GBP」と略され、世界中のトレーダーから愛されています。

本記事では、イギリスポンド(以下:ポンド)についての特徴を解説したいと思います。

目次

ポンドの通貨ペアは?

通貨ペアで人気があるのが、ドル円、ユーロ円、ユーロドルです。
ポンド関係の通貨ペアは、ポンド円(GBPJPY)、ポンドドル(GBPUSD)、ユーロポンド(EURUSD)などになります。
よくTwitterでは、ポンド円→ポン円、ポンドドル→ポンドル、ユーロポンド→ユロポン、などと略されたりします。
つぶやきを検索するときは、これらのワードも使っていただくと尚良しです。

ポンドの特徴は?

ポンドの特徴は、なんといっても値動きの激しさです。
ユーロドルやドル円の動きと比較すると、ポンドはその2倍以上価格が動きます。
例えば、ポンド円の値動きのチャートを見てみると、1日に3円以上暴落したり暴騰することもよくある通貨になります。笑

直近でもこんな形で暴騰と暴落が起きています・・・
こちらの画像は1時間足での動きになります。

ポンド円の動き 特徴
※1時間足でのポンド円の動き

この動きのすごさが、ポンド円が殺人通貨と呼ばれる所以です。上記画像の場合、たった数時間で300pipsの動きが出るため、もしあなたが1ロット(10万通貨)取引をしていたら、±30万円の損益が出るということになります。恐ろしいですね・・・笑
そのため、pipsの計算や証拠金の計算の理解をしっかりする必要があるので注意しましょう。

2019年3月 追記 ポンド3円下がる

2019年3月12日(火)にEU離脱の可否について英国議会で採決をとりました。
EU離脱否定派:391票、EU離脱肯定派:242票とEU離脱否定派が上回る結果となり、1月に続く2度目の否決となってしまいました。
ブレグジット(イギリスのEU離脱)の行方はさらに不透明となり、ポンドが暴落・・・

殺人通貨ポンド(ポンド円)約3円下落 ブレグジット EU離脱
※2019年3月12日 15分足の画像

ここまでの暴落だとポジション持っていた人は、ロスカットされた方は非常に多いのではないでしょうか?

2019年8月更新:ポンド円がついに129円台に・・・

1月3日にポンド円などの円通貨が狙われたフラッシュクラッシュが発生し、ポンド円は131円近くまで暴落をしました。その後は順調に戻していたポンド円ですが、5月のトランプ大統領からの発言をきっかけで順調に下落トレンドを形成中です。

また、メイ首相が辞任し、ブレグジット強硬派のボリス・ジョンソン首相が7月24日に就任。その後、7月26日からポンド円が現在まで暴落しています。

ポンド円 1月3日のフラッシュクラッシュを超える 安値更新

完全にリスクオフ相場になっていることがわかります。現状、どこまで下がるかわからない状態になっています。

2019年10月更新:ポンド円が2日で約7円の2段上げ

2019年10月10日〜11日にかけて、以下のような約7円の2段上げがありました。暴落はあっても爆上げは久しくしていなかったポンド円ですが、一日に3円以上も上がる日はそうそうありません。

2019年10月10日〜11日 ポンド円 チャート 爆上げ

多くのトレーダーはショートポジションを持っていた予想されます。ちなみに私も値ごろ感から逆張りをして火傷して、トレンドには逆らうな、という言葉が身にしみて感じてしまう結果に・・・
久々の爆上げに多くのロンガーは歓喜したのではないでしょうか?

コロナショックでとんでもない値動きに・・・

2020年1月より全世界中にコロナウイルスが蔓延し、経済にも大きな影響を及ぼしています。もちろん株価や為替にも大きな影響を与えており、ポンドも例外ではありません。

2020年1月~3月 ポンド円の動き

上記の画像を見てみると、2月から急落していることがわかります。140円台だったのがいまでは120円台に・・・
一時的ですが、2020年3月16日には123円台まで急落しています。ヨーロッパのコロナウイルスは現段階では収まりそうにならないので、ボラティリティの幅がとんでもない時期が続くことが予想されます。

2022年7月更新:ロシア・ウクライナの戦争勃発後は超円安の160円台に

2022年2月にロシア・ウクライナで戦争が勃発しました。
早くこの戦争が終わってほしいと心から願っていますが、やはり為替にも影響しています。

その後、一時的には円高方向に進みましたが、世界的な物価上昇もあり、ポンド円が160円台まで上昇することになりました。

ポンド円160円台

ポンドを制すると利益を莫大に取れる

ポンドは非常に値動きがあるという特徴があることから、利益を大きく取りたいトレーダー向けの通貨です。
ポンド円は歴史的に見ても、116円~250円の間で取引されており、主要通貨の中では値幅が広いのです。

直近の10年間だけでも、1日に大きく動いていることがわかります。
しかし、それだけ値幅が大きいということは、うまくトレードをすれば利益を取りやすいとも言えます。損小利大がわかるトレーダーにとっては、たまらない通貨です。

ポンドをトレードするのは中級者以上?

前述の通り、ポンド円は非常に値動きの激しい通貨であり、初心者にとってはボラティリティが激しすぎる通貨なのでおすすめしません。
しかし、トレンドを非常に形成しやすい通貨であるのは間違いないので、そのトレンドに逆らわないことがポンドで利益を出すコツになります。

周知の通り、イギリスがEUを離脱する(BREXIT)ことに合意しており、2019年7月にはブレグジット強硬派のボリス・ジョンソン首相が就任しました。
ポンドの為替変動がより激しくなることが必死なので、テクニカル的にもファンダメンタル的にもイギリス・ポンドから目が離せません。

まとめ

今回はイギリスの通貨である「ポンド」についてまとめてみました。
ポンドは、値動きの激しい通貨で損小利大がわかるトレーダー向けです。
ぜひ、他の通貨で物足りないという方は、ポンドに目を向けていただければ選択肢が広がると思います。

ポンドは主要通貨のため、すべてのFX業者で取引可能になりますので、一度ポンドを試してみることをおすすめします。

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