FXには色んなワードが出てきて頭が混乱してしまいますね。
その中でもよく聞くワードの一つで「スプレッド」というワードを聞いたことがあるかもしれません。
このページではFXのスプレッドについてわかりやすく解説させていただきます。
目次
FX独特のワード 「スプレッド」とは?
スプレッド(spread)とは英単語で、広がり・幅を意味します。
FXの世界では売値と買値の差(広さ)を表します。
なぜスプレッドがあるかというと、そのスプレッドの開き具合によりFXブローカーの利益が決まるからです。
(FXブローカーはスプレッドで利益を取っているということになります)
例えば、ドル円で取引を行うとしたとして現在のレートで売値が99.90円、買値がちょうど100円だったとしましょう。(このスプレッドの開きは各社によって設定がバラバラです)
式で表すとこんな感じになります。
売値(99.99円)-買値(100.00円)=0.01円(スプレッド)
ドル円での取引の場合、0.01円=1銭(1pip)となります。
まとめると・・・
①ドル円で買う場合はスプレッドの乗ったレートで買う
②ドル円を売る場合は買いの為替レートで決済をされる
ということになります。
スプレッドは「往復」でかかる
「往復1銭(1pips)」や「往復2銭(2pips)」という表記を見たことがある方もいるかと思います。
FXでいうスプレッドは基本的には往復でかかります。
2銭や3銭というのは普段のショッピングではすごく少ない金額に見えますが、FXはレバレッジをかけるトレードになります。
年間を通して何度も繰り返していきますので少しでも狭いFXブローカーの方が良いと言えます。
(利益を大きく取っていくデイトレーダーやスイングトレーダーはあまり関係ありませんが・・・)
pipsについて理解を深めたい方はこちらの記事を参照してください。
【2020年4月更新】FXでよく見る「pips(ピプス)」とは?100pips取るといくらの利益?<Pipsの計算方法>
スキャルピングトレーダーはスプレッドが狭いFX会社の方が良い
あなた自身のトレードスタイルがどのようなスタイルによりますが、一般的に短期売買を繰り返すトレーダーはスプレッドが安いFXブローカーを選択することが好ましいとされています。
海外FXブローカーを例に取ると、1ロット=10万通貨と設定をしています。
ここではスプレッドが高いFXブローカーと取引をしたらどのくらい搾取されるのかを計算してみます。
例えば、往復で2銭(0.02円)かかるというFXブローカーがあったと存在したとします。
1取引で1ロットを注文したとした場合、
10万通貨(1ロット)×2銭(0.02円)=2000円
上記がかかるということになります。
結構でかいですよね・・・
これが何百回と取引をしてしまったらそれだけでもFXブローカーは大きな利益を得ることができますがトレーダーにとっては不利になってきます。
かといってFXブローカーも営利会社ですので利益を取らなければ営業できません。
スプレッドが狭く手数料が少ない会社があったとしたらトレーダーにも優しいので理想形ですね!
【2019年2月追記】スプレッドは原則固定?変動固定?
あなたは、スプレッドが原則固定というFXブローカーを見たことありますか?
実は、日本国内のFXブローカーは原則固定になります。
原則固定はスプレッドが原則的に固定されているという意味になりますが、スプレッドは普通変動しなければおかしいなものです。
なぜ、日本国内のFXブローカーがスプレッドを極狭に原則固定にし、海外FXブローカーは少しスプレッドを広くしているのかについては、下記の記事でまとめています。
DD方式とNDD方式について
スプレッドが狭い方がトレーダーにとっては有利になりますが、国内FXブローカーは呑み口座ばかりで取引の不透明さが目立ちます。
NDD方式を採用している海外FXブローカーの方がスプレッドが広いですが、透明性のある取引が可能になるという違いがあります。
国内FXブローカーによくあるDD方式は原則固定ですが、曜の朝や大きく値動きのある米国の雇用統計のような日だと大きなスプレッドになってしまう場合がありますのでご注意ください。
スプレッドゼロという海外FXブローカーもあります
スプレッドゼロという単語を聞いたことがありますか?
スプレッドゼロとは、為替レートの買値と売値の差額が0に近い「0銭=0pips」であるという意味です。(あくまでも0に近いだけで0ではありません)
スプレッドゼロはスプレッドがほぼない状態で決済されます。
大体の会社がいわゆるスプレッドがあるスタンダード口座というのを設けておりますが、スプレッドがゼロという口座も併設で用意してくれる海外FXブローカーも多くなってきました。
ではどうやってFX会社が利益を取るかというと、決済された時点で取引手数料を取ります。(この取引手数料は各FXブローカーによって違います)
この取引手数料によりゼロスプレッド口座でもFX会社は利益を得ています。
自動売買(EA)システムでは意外とこちらの口座を採用していたりしています。
ゼロスプレッドの方が余計なノイズがないのでロジックを組み込みやすいというメリットがあるため、EA開発者にも好まれて使用されているんですね!
スプレッドゼロでおススメな海外FXブローカーはこれだ
スプレッドゼロ口座を採用している海外FXブローカーは何社かあります。
下記に代表的なスプレッドゼロ口座を持っているFXブローカーを記載させていただきます。
XM(XMTrading)
海外FXブローカーで最も有名なFXブローカーであるXMでは、ZERO口座という名前でスプレッドゼロ口座を提供しています。
Tradeview
Tradeviewは元々プロ向けの海外FXブローカーでしたが、現在では一般向けに口座を提供しています。
Tradeviewでは、ILC口座という名前がスプレッドゼロ口座になります。
FXDD
FXDDは、日本最古参の海外FXブローカーです。
FXDDでは、プレミアム口座という名前で提供されています。
海外FXブローカーでスプレッドゼロ口座を採用している会社では上記のようなFXブローカーがおススメです。
まとめ
スプレッドについていかがでしたでしょうか?
スプレッドは各FXブローカーが利益を確保するために採用しています。
デイトレーダーやスイングトレーダーはスタンダード口座で問題ないですが、スキャルピングトレーダーは、スプレッドの開きが狭い方が有利になりますので、そちらも念頭に置きましょう。
最近ではスタンダード口座だけでなく、スプレッドゼロ口座も出てきております。
トレードスタイルによってFX会社を決定しましょう!