国内FX・海外FXに限らず、MT4を愛用しているFXトレーダーは多くいます。T5というMT4のアップグレード版が存在していますが、あまりMT4について解説しているホームページも少ないのが事実です。

結論から言うと、MT5よりもMT4のほうがトレーダーの中で人気であり、MT4を使うことをおすすめします。今回の記事では、その理由と具体的なMT4とMT5の違いについて解説していきます。

目次

なぜMT5は普及していないの?

日本だけでなく世界中でMT5よりもMT4を使用するトレーダーが多く、私自身もMT5は使っておらず、MT4を愛用しています。
MT5は、MT4よりも機能が拡張されました。例えば、時間足が大幅に増加したり、画面が見やすくなっています。それにも関わらずMT5は普及していません。なぜMT4が普及してMT5は普及していないのでしょうか?実際、性能面ではMT5のほうがMT4より上になってるのにもかかわらずです。

MT5がMT4よりも普及していない理由を以下に考えてみました。

MT4がまだ使える

第一の理由は、MT4がまだ使えるからです。MicrosoftのWindowsの歴史に例えると、Windows XPが安定的でグローバルスタンダードになっている状態で、新興のWindows Vistaに切り替えた人は少なかったのではないでしょうか?

事実、Windows XPは全世界の法人・個人で10年近く愛用され、Vistaはほとんど使われずにWindows 7に移行されていくことになりました。Windowsと同様に、MT4自体は安定的でまだ使用できるという理由でMT5が普及していないと推察されます。いまはMT4が使えなくなった時点で最新版のメタトレーダーに移行していくのでしょうが、いまはMT4を使えてしまうので移行する必要がないというのが現状です

MT5に対応している業者が少ない or ない

第二の理由は対応会社が少ないことです。
MT4は海外FX業者のスタンダードであり、一部の国内FX業者もMT4に対応しています。MT4と比較すると、MT5は海外FX業者でも対応している会社は少ないです。海外FX業者でもXMのような大手しかMT5に対応していないのが現状です。

国内FX業者に至っては、2019年6月現在、MT5に対応している会社は存在しないのです。これもMT5が普及していない原因の一つと考えられます。

互換性がない

MT4とMT5の互換性がないことが、普及していない最大の原因の一つとされています。MT4のインジケーターやエキスパートアドバイザーはMQL4というプログラム言語をベースに設計されています。海外のフォーラムなどではMQL4で設計されたオリジナルのプログラムが公開されていたり、無料・有料で販売されています。

しかし、MQL4で作ったプログラムはMT5で起動ができません。MT5は独自のMQL5というプログラム言語を用いているからです。プログラマーも慣れ親しんだMQL4でプログラムを組みたいと思いますし、今まで作ったプログラムがMT5で使えないとなると人気がなくなってしまいますよね。

MT4・MT5 互換性がない 注意

MT4とMT5の比較

MT4とMT5の比較をまとめてみました。

MT4MT5
時間足9種類

1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足、月足

21種類

1分足、2分足、3分足、4分足、5分足、6分足、10分足、12分足、15分足、20分足、30分足、1時間足、2時間足、3時間足、4時間足、6時間足、8時間足、12時間足、日足、週足、月足

気配値やナビゲーター普通使いやすい
速度速くはない速い
オリジナルインジケーターの種類豊富多くない
EA(エキスパートアドバイザー)豊富多くない
採用しているか海外FX業者のスタンダードなのでほぼすべての海外FX業者は採用採用している会社は少ない

ハード面(Metatraderの性能)ではMT5のほうが良いですが、ソフト面(オリジナルインジケーターやEA)ではMT4のほうに軍配が上がります。

そのため、オリジナルインジケーターやEAを使って取引したい人はMT4をおすすめします。オリジナルインジケーターを使わない裁量トレードだけを行っていく人はMT5がおすすめできます。

すでに公式サイトではMT4はダウンロードできない

公式サイトであるメタクオーツ社ではMT4のダウンロードができなくなっています。すでにMT5しかダウンロードができなくなっていますが、各FX業者のほとんどはMT4しか対応していません。公式であるメタクオーツ社はMT5使わせたい気持ちがあるのは間違いないですが、トレーダーにとってもMT5を使うメリットがあまりないです。
初心者にとっても、上級者にとっても、現状はMT4を使ったほうが良いので、各FX業者の口座開設を行い、そのFX業者用のMT4をダウンロードするようにしてください。

現状、MT5はXMくらいしか対応していないですし、使うことはそれほどないでしょう。

MT6が開発される?

このように、MT5はほとんどトレーダーの中で使われていないので、メタクオーツ社はMT6を開発して一つのスタンダードにすることが予想されます。次のMT6に移行するときは、メタクオーツ社もMT5と同じ轍を踏まないと思います。おそらくMT6はMT4と互換性のあるプログラム言語になり、互換性を重視するはずです。

まだリリースには時間がかかるはずなので、MT4でのトレードでも問題ないかと思います。

今回紹介したMT5も採用しているFX業者は海外FX業者の中でもあまり多くはありません。海外FX業者の中で最も人気のあるXM(XMTRADING)では、MT4とMT5のどちらも採用しており、しかもMacユーザー用のMT4・MT5も提供しています。

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