毎日のように経済指標が発表されたり各国の要人発言がされています。
主要なものでは、月初金曜は「雇用統計」、年8回開催されるFOMC、ECB総裁のドラギ総裁の発言等があります。
要人発言の中でも、最も影響力があるのが、アメリカの連邦準備制度(FRB)議長の発言です。
本記事では、FRB議長の要人発言について解説したいと思います。
目次
今のFRB議長は誰?
2018年12月現在のFRB議長は、パウエル議長です。
前任の初の女性議長であったジャネット・イエレンを後任に、2018年2月に第16代議長に就任されました。
パウエル議長は、もともと銀行家で弁護士のエリートで、FRB自体には2012年に理事を務めた後、議長を務めています。
パウエル議長は、どちらかというとタカ派(強硬派)と呼ばれています。
パウエル議長の発言がいつあるかは、下記のようなサイトでチェックしてください。
要人発言・経済指標
FRB議長の発言はどのくらい影響力があるの?
米ドル(USD)は世界の基軸通貨なので、世界中のトレーダーがFRB議長の発言に非常に興味を持っています。
FRB議長が発する、米ドル利上げの時期、ペース、景気の良し悪し、インフレ、デフレ etc…
世界の基軸通貨である米ドルを司るトップ、FRB議長がする発言一つで、世界の為替が大きく動きます。
中でも、第14代議長のバーナンキはすごかったです。
彼が発言するだけで、!2013年5月22日に、史上10番目の大暴落であるバーナンキショック(日経平均16000円→14400円)を引き起こしたり、外国為替市場で新興国通貨が大きく下落したりしました。
しまいには、ネット上では、バーナンキ議長に関するワードも次々と生まれ「バーナンキ砲」「S神(Sとはショートの隠語です)」を呼ばれていたりしました。
そのくらい為替に影響をもたせてしまうというくらいFRB議長の発言は重要なポジションであります。
最近のFRB議長の発言
直近でも2018年11月28日の日本時間の夜中にパウエルFRB議長が発言されましたが、その時はかなりの値動きがありました。
世界一取引量が多い通貨であるEURUSD(ユーロドル)でのチャートです。
※11月28日のユーロドルチャート(15分足)
パウエル議長が、「金利は歴史的な基準では低く、依然として経済に対して中立な水準を巡る幅広い推計値をわずかに下回る」と中立金利を匂わす発言をして上記のようなユーロ買いが進まれ、100pipsほど上昇しました。
結構な値動きをしています。
まとめ
基軸通貨であるドルを司るFRB議長の発言は世界の為替を大きく動かします。
このような要人発言がある日は、為替自体の方向感も定まらないことが多いため、トレードにはより一層の注意を図ってほしいと思います。
FRB議長の発言は要チェックですね!
本日も記事を読んでいただきましてありがとうございました。