フィボナッチという言葉を聞いたことがありますか?
中世のイタリアで、レオナルド・フィボナッチというイタリア出身の数学者が「フィボナッチ数列」という数字の規則を発見しました。
「フィボナッチ」に当てはめて考えて作られたもの(例えば螺旋階段)もあり、自然界でも花びらの枚数はフィボナッチ数であることが多く、世の中で美しいとされているものはフィボナッチの考え方に基づいているとされています。
そのようなフィボナッチですが、FXでも実は使われており、フィボナッチの考え方を理解すると勝率が高まる傾向があります。
今回はFXにおけるフィボナッチの考え方について解説します。
目次
そもそもフィボナッチ数列とは?
「1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144・・・」
上記の数字がフィボナッチ数列です。
一見、意味の分からない数列になりますが、下記のような規則性があります。
【連続する2つの数字が次の数字になる】
1+1=2
1+2=3
2+3=5
3+5=8
5+8=13
のような規則性に基づいている数列のことを「フィボナッチ数列」と呼びます。
それでは素朴な疑問ですが、144の先はという数字でしょうか?
89+144=233
となります。
また、どの数字も一つ上位の数字で割ると0.618に近づき、どの数字も0.382をかけると2つ下位の数字になり、さらにどの数字も3つ上位の数字で割ると0.236に近づきます。
かの有名なモナリザは「1:1.618」という黄金比になっていると言われています。
これもフィボナッチが出した比率になっているのですね。
FXのフィボナッチって?
FXにおけるフィボナッチはテクニカル分析で用いますが、フィボナッチは様々な種類があります。
フィボナッチリトレースメント
フィボナッチファン
フィボナッチエクスパンション
フィボナッチチャネル
etc…
しかし、一番上のフィボナッチリトレースメントだけ覚えておけば大丈夫です。
というよりもFXにおいてはこれしか基本的に使いません。
フィボナッチリトレースメントはなぜ使う?
冒頭に述べた通り、フィボナッチの考え方は見る人にとって「美しい」とされます。
それはFXの世界でも同様であり、フィボナッチリトレースメントを引くと、視覚的に見やすいラインが勝手に引かれます。
トレンドにおいて、押し目や戻りを見るためのツールと思っていただければと思います。
上記の図は4時間足でのフィボナッチリトレースメントを引いた図になります。
フィボナッチリトレースメントは、トレンドが出ている時に引くものになり、安値から高値までのトレンドで引いてみました。
これを見るとわかる通り、「0、23.6、38.2、50、61.8、100」という比率でラインが引かれていますが、相場にいるトレーダー達はこの比率のラインを意識してトレードを行います。
つまり、これらのラインは抵抗ラインやサポートラインとして意識されるということになります。
実際に61.8のラインを見るとここで反転していることが分かります。
なお、フィボナッチのラインの引き方はヒゲでも実体でもどちらでも良いとされており、正解はありません。
MT4でのフィボナッチリトレースメントの使い方
MT4のフィボナッチリトレースメントの使い方についてです。
まずMT4を立ち上げると下記をクリックするとフィボナッチリトレースメントを引けるモードになります。
あとは、引きたい箇所(トレンドが出ている)にフィボナッチリトレースメントをドラッグするだけで引くことができます。
まとめ
フィボナッチリトレースメントについてまとめてみました。
フィボナッチリトレースメントを使うと抵抗、サポートラインを視覚化することができ、そこを意識したトレードを行うことができます。
自動売買を行う人にとってはフィボナッチリトレースメントは使う機会はないかと思いますが、裁量トレーダーの方は、フィボナッチリトレースメントを使ったトレードをやってみるのもおススメですよ!
でもどうせやるのであれば海外FX会社でやることがおススメです。
こちらの記事も併せてみてくださいね。