FXは2国間の為替を取引することにより、差益を獲得していくのが通常の方法になります。FXには単純な為替差益だけでなく、2国間の金利差を狙った金利差益を獲得することも可能です。

これが俗にいう「スワップ金利」と呼ばれるもので、スワップ金利は各国の通貨ペアに付与されています。
スワップ金利狙いでFXを始める人も多く、近頃ではテレビCMなどでスワップ金利という言葉をよく聞くようになりました。

今回の記事では、いまいち理解しにくい「スワップ金利」について解説していきます。

  • この記事の対象者:スワップ金利について理解を深めたい人

 

目次

スワップ金利には種類がある

スワップ金利は、対象通貨ペアを保有していると付与され、別名スワップポイントと呼ばれます。実はスワップ金利には「プラススワップ」と「マイナススワップ」というものが存在しています。

プラススワップは文字通りに保有するだけでプラスになる=利益が出るスワップ金利ですが、マイナススワップはその逆で保有すると損失が出てしまうスワップ金利のことを指します。

例えば、日本人になじみが深いドル円を見てみましょう。
ドル円を「買い」でポジションを持つとプラススワップが付与され、ドル円を「売り」で保有するとマイナススワップが付与されてしまいます。

ドル円を売りで持っていると不安になる人もいるかと思いますが、ポジションを持った瞬間にスワップ金利が付くわけではないのでご安心を。その日のうちに決済を行えばスワップ金利は付与されません。スワップが付与されるのはポジションを翌日に持ち越したときにつきます。

スワップ金利は毎日付与されるので、うまくスワップ金利を使えば利益を伸ばすことも可能ですが、場合によっては損失を広げてしまう可能性があるのでスワップ金利についてしっかりと理解する必要があります。

スワップ プラススワップ マイナススワップ ユーロドル FX

上記はユーロドルのプラススワップとマイナススワップの例ですが、金利差はドル>ユーロの強さになります。
そのため、ユーロドルの買いがマイナススワップ、ユーロドルの売り(つまりドル買い)プラススワップとなります。

ちなみにほとんどのFX業者は水曜日に土日分のスワップ金利を付与するので、特に水曜日のトレードには注意してください。(水曜日+土曜日+日曜日の3日分のスワップ金利が付きます

また、FX業者によって設定しているスワップ金利が違うので、各FX会社のスワップ金利のページを確認してみてください。

例えば、主要海外FXブローカーであるXMではスワップ計算ツールを用意されているので、一目でわかるので非常にわかりやすいです。

高金利通貨と低金利通貨

世界には高金利の通貨と低金利の通貨が存在しています。高金利通貨の代表格といえば、トルコリラやメキシコペソ、南アランドといった新興国通貨です。
ほかには、オーストラリアドルやニュージーランドドルといったオセアニア通貨も高金利通貨と呼ばれています。

世界の基軸通貨であるアメリカドルも主要先進国と比較すると、高めの金利になっています。
高金利に設定している通貨は新興国に多いです。金利を高めに設定することで外貨を集めやすいといった理由からきています。

一方で、低金利通貨の代表格は、日本円やユーロ、ポンドといった先進国(成熟国)通貨になります。
日本でいえば、この数年はずっとマイナス金利政策を打ち出しており、先進国最低クラスの金利を誇っていることが特徴です。

スワップ 高金利通貨 低金利通貨 FX

主要国の政策金利は?

主要国の政策金利を高い順にまとめています。(2019年7月現在)

  • トルコリラ;24.0%
  • メキシコペソ:8.25%
  • 南アランド:6.75%
  • アメリカドル:2.5%
  • カナダドル:1.75%
  • ニュージーランドドル:1.75%
  • オーストラリアドル:1.0%
  • イギリスポンド:0.75%
  • ユーロ:0%
  • 日本円:-0.1%
  • スイスフラン:-1.25%

上記の表を見ると、トルコリラの金利が異常に高いことがわかります。そして、メキシコペソや南アランドもかなり高めの金利設定をされているのが確認が取れます。そして、日本円やスイスフラン円は金利は低めに設定されています。

スワップ狙いだとどの通貨ペアがおすすめ?

スワップ狙いの場合、FX業者によっては高金利の通貨を買うことをすすめてきます。特に2018年前半はトルコリラを特に持ち上げられていたと思います。

個人的な意見ですが、トルコリラのような高金利通貨には触れないほうが良いです。トルコリラは歴史上で見ても下がり続けている通貨であり、主要通貨と比較すると安定性に欠けます。ただし、見極めて短期で売り抜ける覚悟があれば買ってもよいです。

スワップ狙いの場合、主要通貨であるアメリカドル、オーストラリアドル(豪ドル)などが絡んだ通貨をおすすめします。ドル円(買い)、ユーロドル(売り)、豪ドル円(買い)あたりが無難な通貨ペアで火傷しにくい通貨ペアになります

スワップにはリスクもあることを考慮しよう

プラススワップの場合は、ただ保有しているだけで利益を生み続けてくれます。そのため、不労所得を得るための一つのツールとして、近年は非常に注目を浴びているのは事実です。
しかし、それは価格上下がない場合を想定しており、FXには本来の「為替による差」で利益にもなるし損失にもなるということは決して忘れてはなりません。一年を通して保有し為替差でもプラス、スワップ金利でもプラスということはあり得るかもしれないし、為替差による損失が出る可能性もあるのです。

プラスが出ている状態で利益確定してさっさと次のトレードに移るのも戦略の一つです。スワップとうまく付き合えば利益を伸ばすこともできるので、あくまでもスワップは戦略の一つとしてとらえていきましょう。