FXトレードにおける代表的なテクニカル分析の1つでもあるボリンジャーバンド。
テクニカル分析の手法の一つであるボリンジャーバンドはMT4(メタトレーダー4)にもインジケーターで採用されております。
そこで、今回の記事では現在及び将来の為替相場チャートの予測が可能となる「ボリンジャーバンド」について、その特徴と使い方について説明します。

目次

そもそもFXトレードにおけるボリンジャーバンドとは?

ボリンジャーバンドはアメリカのジョン・A・ボリンジャーが開発した統計的手法になります。
簡単に言うと、収縮や拡大を繰り返すのボリンジャーバンドになります。
ボリンジャーバンドを使うことにより、為替相場の動きを予測する事ができ、3本の線を使います。
そして、その3本の線は合わせて6本となり、上下の線は標準偏差と呼ばれる線となり、この間を見ることにより収縮や拡大の動きを見ることができます。
また、中の線は20期間の移動平均線を取ることが通常です。(人によっては21期間)を取ることもあります。

ボリンジャーバンド説明画像

【ボリンジャーバンド】
※水色線→±1.0σ
※緑色線→±2.0σ
※赤色線→±3.0σ

上図では、標準偏差値を±1.0、2.0、3.0と3本(上下合わせると6本・真ん中の線は移動平均線)を表示させています。

ボリンジャーバンドの確率

ボリンジャーバンドは収縮と拡大という概念があります。
ボリンジャーバンドを見たら、まず、収縮=スクイーズ傾向or拡大エクスパンション傾向であるかを確認してください。
またボリンジャーバンドの特性上、下記のようにそれぞれの標準偏差内に収まる確率というのが出ています。
これは覚えておきたいところです。

【ボリンジャーバンドの終値が収まる確率】
※水色線→±1.0σ 68.26%
※緑色線→±2.0σ 95.44%
※赤色線→±3.0σ 99.74%

ボリンジャーバンドの見方

先ほども述べましたが、ボリンジャーバンドには収縮傾向と拡大傾向という概念があります。
それぞれの見方について説明いたします。

ボリンジャーバンドの収縮傾向=逆張り

まず収縮傾向についてですが、収縮傾向の時は「逆張り」手法が有効になります。
現在動いている為替の動きとは反対のポジションを持つことを「逆張り」と呼びます。
収縮傾向であり真ん中の移動平均線がヨコヨコに動く場合、チャートに大きな動きが無いことがわかります。
そのためチャートに動きがない場合には、ボリンジャーバンドの±2.0σ近辺に注目しましょう。
±2.0σ付近にくると反転する可能性が高くなり、その際に逆張りでトレードを行い、真ん中の移動平均線、反対側の±1.0σ、±2.0σ近辺での決済が有効なトレード手法です。

ボリンジャーバンドの拡大傾向=順張り

次は拡大傾向についてです。
ボリンジャーバンドが拡大しているということは「順張り」手法が有効といえます。
順張りとは、チャートが動く方向にエントリーして利益を取っていく手法です。
その見方については、まず、現在のボリンジャーバンドが拡大しているか確認します。
真ん中の移動平均線が上向きの時、チャートはトレンドが発生している可能性があります。
また、真ん中の移動平均線が下向きの時も同様です。
トレンド相場ということは、このトレンド状態が続く可能性が大きくあるのです。
真ん中の移動平均線が↑向きの時、そしてローソク足が真ん中の移動平均線の↑になったら、↑方向への順張り(つまり買い方向)が有効になります。
また、真ん中の移動平均線が↓向きの時、そしてローソク足が真ん中の移動平均線の↓になったら、移動平均線の↓方向(つまり売り方向)へエントリーする手法が有効になります。

MT4でのボリンジャーバンドの出し方

MT4のボリンジャーバンドの立ち上げ方ですが、まず左側のメニューの欄を見ると「Bollinger Bands」とありますが、今回はこちらを使用しません。
MT4ボリンジャーバンド こちらではない

今回は「Bands」を使用していきます。
Bandsをチャートにドラッグアンドドロップします。
ボリンジャーバンド チャートにドラッグアンドドロップ

設定画面が出現します。
まずは

      1. 「Bands Period」→20
      1. 「Bands Shift」→0

にします。

次に「Band Deviations」→1.0で入力し、「OK」をクリックします。ボリンジャーバンド Bands  設定
そうすると、ボリンジャーバンドの±1.0σが表示されます。

次は±2.0σ、±3.0σを表示します。
同じように「Bands」のインジケーターをドラッグアンドドロップすると、ポップアップ画面が表示されるので「Bands Deviations」をそれぞれ「2.0」「3.0」に設定しOKをクリックします。
色は任意の色で構いませんので、お好きな色をお使いください。

まとめ

今回はボリンジャーバンドについてまとめてみました。
ボリンジャーバンドを使うことにより可視化をすることができ、順張り、逆張りのタイミングを見るために使えますので、ぜひ使ってみてください。
他にもMT4にはインジケーターもあります。代表的なのはZigZag(ジグザグ)です。

【2019年9月更新】ZigZag(ジグザグ)最高!MT4に標準装備されているインジケーター「ZigZag」について解説!

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