FXをやっていると普段聞き慣れないワードを多くあります。今回紹介するワードは「ロスカット」です。
ロスカットを理解するためには「証拠金維持率」をしっかりと理解する必要がありますので、ぜひこのページを読み進めてください。

目次

ロスカットとは?

ロスカットとは「証拠金維持率が◯◯%以下になった場合、強制的に今持っているポジションを決済してしまう」という仕組みのことです。
証拠金の計算方法についてはこちらの記事でまとめています↓

FXの証拠金とは?<有効・余剰・維持率の違いと「計算方法」について解説>【2019年4月更新】

ロスカットとマージンコールは違う

ロスカットと似た言葉でマージンコールというものがあります。マージンコールとは「ロスカットの手前で警告を発するもので、これ以上損失が膨れ上がればロスカットされる」という警告となります。マージンコールがないFXブローカーにもありますが、基本的にはマージンコールが発生した時点~強制ロスカットが発動するまでにポジションを決済するか、証拠金を入れるかをして証拠金維持率を上げる必要があります。

強制ロスカットは◯◯%以下というのは各ブローカーにより違う

強制ロスカットされる◯◯%については各FX会社により違います。
例えば、国内FX会社だと

DMM FX:50%
外為オンライン:100%
SBI FXトレード:50%
GMOクリック証券:50% etc…

一方で、主要海外FX会社の証拠金維持率はこちらとなります。

XM:20%
Axiory:20%
Titan:20%
Tradeview:100%
IronFXアブソルト口座:80%

XMでしたら、証拠金が20%以下になったら自動的に決済されるということになります。

国内FXは「追証あり」!

国内FXは「追証あり」です。過去にも、大幅な相場変動の際、リーマンショック等において、ロスカットの発動が間に合わなかったことがあり、0円よりマイナスになってしまっても「追証(おいしょう)」という追加の証拠金を入れなければいけません。
海外FXだと「追証なし」なので、万が一、ロスカットが発動されなかったとしても、0円よりもマイナスになってしまった場合でも支払わなくても良いということになっています。ということは海外FXの方が安心ですね。

証拠金維持率・ロスカットの計算方法

ロスカットの計算方法は証拠金の計算方法を理解していれば難なく計算できます。
以下の例でロスカットを計算してみます。

海外口座:10万通貨
口座資金:100万円
レバレッジ:100倍
ドル円:110円
3ロットのポジションを持っている

上記条件で3ロットを打つための必要証拠金は 110円×3ロット×10万通貨÷100倍=33万円 となります。
3ロットを打った時の有効証拠金は100万円-33万円=67万円 となります。

3ロットのポジションを持っているときに下落してしまい、含み損が-25万円出ているとします。

最初の有効証拠金-含み損=現時点での有効証拠金

この式にあてはめると、現時点での有効証拠金は 67万円-33万円=34万円 となります。

証拠金維持率は次の通りとなります。

証拠金維持率=(現時点での有効証拠金÷必要証拠金)×100

この式にあてはめると(34万円-33万円)×100=103% という計算になります。
この証拠金維持率の設定値は各FX会社によって違いますので、チェックしておきましょう。
前述の通り、証拠金維持率100%を下回ると強制ロスカットをするFX会社もあれば、20%で強制ロスカットをするFX会社もあります。証拠金維持率をしっかりマスターしておきましょう。

計算がめんどくさい場合はXMの計算機が分かりやすい

海外主要FX会社のXMでは計算機も提供しています。ただし、1ロット=10万通貨でツールが作られているので注意してください。

計算機ツールはこちら↓

まとめ

証拠金維持率・ロスカットについて解説させていただきました。証拠金という概念を理解することが、証拠金維持率・ロスカットの理解にも繋がります。
このあたりはFX独特の概念となるため、非常に難しいですがマスターしておきましょう。

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