FXトレードにはさまざまなトレード手法があります。
有名な手法でいうと、両建て(買いと売りの両方ともエントリーする手法)、順張り(トレンドフォローでエントリー)、逆張り(トレンドとは逆方向にエントリー)というような手法があります。
古代からある手法でナンピンというトレード方法が存在します。
FXでは人気の手法となりますが、本記事ではFXにおけるナンピントレードについて解説します。
目次
ナンピントレードとは?
ナンピン(難平)トレードとは、今あるポジションが含み損(損失が確定していない損失)の状態の時に、さらに同じロットを追加注文し、最初のポジションに生じた損失を回復の速度を速める手法です。
ナンピンを漢字で書くと、「難平」になります。
「難」は「損失」を表し、「平」は平らにするという意味です。
つまり、この漢字には「損失を平たくする」という意味が込められています。
ナンピントレードをイメージしてみよう!
今回は、イメージしやすいように買いでの例を紹介します。
例えば、あなたがドル円(USDJPY)で110.00円で1ロットの買いポジション(「買い」なので価格が上がれば上がるほど利益がとれ、下がれば損失が出る)を持っていたとしましょう。
しかし、相場の流れが逆行してしまったとして、109.00円まで価格が下がったとします。
価格自体が1.0円分(100pips)下がっているということになりますが、109.00円でさらに1ロットの買いポジションを持つような手法をナンピントレードといいます。
このまま逆方向に行けば、さらに損失を増やす結果になってしまいますが、仮に109.50円までいけば±0までもっていくことができ、更にそれより上の価格になれば利益を取ることができます。
うまくいけば損失を減らすどころか大きく利益を取ることのできる手法とも言えます。
そして、長い目で見れば相場の波はほぼ必ず戻ってくるため、莫大な証拠金があればほぼ勝てる手法になります。
ナンピントレードの欠点
前述の通り、ナンピントレードはうまくいけば大きな利益を取ることも可能なやり方になります。
しかし、逆を言うと、やり方次第では大きな損失を被ってしまう手法となることもしっかりと認識しなければいけません。
先程の例では、価格が109.50円まで上がったため、±0で抑えることができましたが、仮に108.00円まで価格が下落した場合、合計2.0円(200pips)分の損失が生まれてしまいます。
ナンピントレードをする場合、証拠金とロスカットについてしっかりと理解をしておかないといけません。
「下手なナンピン、すかんぴん」という格言があるとおり、下手なナンピントレードをしてしまうと資金を溶かしてしまう可能性があります。
根拠があるナンピントレードは良いと思います。
しかし、計画性の無いナンピントレードは、資金効率を悪化させ破滅の道に直進していくのは明白です。
そうなる前に、的確な損切りをして最小の損失で済ましたほうがよい場合も多いですので注意しましょう。
自動売買EAもナンピンを入れているEAもある
自動売買EAでも、ナンピントレードを採用しているEAもあります。
自動売買EAは、ロジックに基づいていエントリーと決済をしていきます。
損切りをする自動売買EAもありますが、ナンピントレードを用いた損切りをしない自動売買EAもありますので、ご使用になるEAがどのような手法を用いているかしっかりと理解する必要があります。
まとめ
今回はナンピントレードについて解説させていただきました。
ナンピントレードは、うまくいけばナンピンすればするほど大きな利益を取ることができます。
しかし、予想と逆方向の動きをした場合は、かなりの損失が生まれてしまいます。
ナンピントレードをする場合は、自分なりのルールを作ってナンピントレードをしていただきたいと思います。
資金管理に注意してトレードしましょう!