この時期のFXトレードは思いがけない動きもすることから、すでに休止している方も多いと思います。
今年のFXでの収支はどうでしたでしょうか?
収支が気になるといえば、FXでの税金はどうなるの?と疑問に思われる方も多いと思います。
国内FX取引での税金についての計算方法は様々なサイトでまとめられています。
しかし、海外FXトレードでの年間取引報告書の入手方法、税金の計算方法については、あまりまとめられていないのが現状です。
本記事では、海外FXでの年間取引報告書(一年分の損益)の入手方法や税金の計算方法について解説させていただきます。
目次
そもそも国内FXと海外FXは税金の扱いは違うの?
国内FXブローカーは、「分離課税制度」を用いています。
そのため、株式取引と同じでどんなに利益を出したとしても一律20%の税率(正確には20.315%)が掛かります。
その一方で、海外FXは雑所得となりますので、利益に応じて税率が変わり、大きな利益を出した場合は税率が高くなります。
国内FX口座は3年間の損益通算ができるメリットがありますが、海外FX口座は単年通算しかできないのがデメリットとなります。
口座開設している海外FXブローカーが何個もある場合、海外FX同士の損益は合算して計算することができます。
ちなみに、
給与所得者:FXで得た所得20万円以上→納税義務あり
非給与所得者→FXで得た所得38万円以上→納税義務あり
となりますので、これ以上の金額を稼いだ場合は、納税をお願いいたします。
税金の違いについては、下記の記事にまとめています。
https://xen-tryz.com/fx/fx-tax/
海外FXトレードの年間取引報告書はどこで手に入る?
国内FXブローカーで口座を開設し、取引を行うと、年間取引報告書が届きます。
しかし、海外FXブローカーで口座を開設しても年間取引報告書は届きません。
では、どうやって入手するのでしょうか?
実は、普段使っているMT4から年間取引報告書をダウンロードすることができます。
意外と便利ですよね!
MT4から年間取引報告書のダウンロードの手順
まず、普段使っている口座のMT4を開きます。
下の赤枠の箇所に「口座履歴」があるのでクリックします。
下のバーが表示されていない場合は、上部に「表示(V)」→「ターミナル(T)」をクリックすると表示されます。
そうすると口座の履歴が展開されますが、表示形式によっては、1ヶ月分の取引しか表示されていない場合もあります。
口座履歴が表示されている箇所で「右クリック」→「期間のカスタム設定」をクリックします。
期間の指定ができるので、今年分の履歴(1/1~12/31)を表示します。
これで1年分の履歴が表示されます。
年間取引報告書(レポート)の保存方法
次にレポートを保存していきます。
口座履歴が表示されている箇所で「右クリック」→「レポートの保存」をクリックします。
任意の場所にファイルをダウンロードしてください。
ちなみにファイルの拡張子は、htmファイルです。(Internet Explorer, Google Chrome, Firefox等で閲覧することができます。)
レポートが表示されました。
こちらが年間取引報告書になります。
通常の円口座ですと、確定申告で必要になるのは「Closed Trade P/L」となります。
外貨建て口座(USD等で取引)で確定申告をしようとすると、取引時のレートが適用されるのでいちいち計算しなければいけません。
この利益を確定申告用紙に記載いただければと思います。
含み損益はどうなるの?
仮にあなたの口座に含み損益があったとしたら、含み損益は確定申告に含まれません。
つまり翌年に決済すれば、翌年分の確定申告で計算することになります。
海外FX口座での取引は、雑所得(累進課税制度)による税金の支払いになります。
もしあなたに含み損があったら、あと少し利益を積み上げてしまったら、税率が上がってしまう場合もあるかと思います。
その時は、あえて決済(マイナスを増やす)して、節税をするのもありです。
各々のトレーダーの判断でお願いいたします。
儲かったトレーダーは法人口座も検討してもいい
法人化している場合は、海外FX法人口座を作成するのもありです。
法人ですので、節税メリットも大いにありますし、海外FXの個人口座ではできなかった損益通算も可能になります。
本当に儲かってしまっているトレーダーは、法人口座を作ったほうが今後のためかもしれません。
まとめ
今回は、海外FX口座の場合の「年間取引報告書」の取得方法と税率について解説させていただきました。
海外FXブローカーが提供するMT4から年間取引報告書をダウンロードできるので、こちらの記事を参考に、利益を出した方はきっちりと納税しましょう!