為替市場がオープンした月曜早朝に「窓開け」と呼ばれる現象が発生することがあります。(もちろん発生しないときもあります)
チャートのローソク足が次の足に以降する際、近い位置またはくっついた状態でローソク足が発生しなければならりませんが、月曜早朝の為替市場がオープンしたタイミングに明確なギャップ(隙間)が空いてしまうことがあります。
これがいわゆる「窓開け」と呼ばれる現象ですが、なぜ窓開けが出現してしまうのでしょうか?
今回の記事では、窓開けを詳しく知りたい方向けに、窓開けの原因と窓開け発生時の考え方について解説していきます。
目次
実際のFX相場の窓開け画像
言葉で説明しても分かりづらいかと思いますので、実際の画像をご覧いただきたいと思います。
本来ローソク足はくっついた状態で表示されるのが常ですが、大きな隙間である「窓開け」が発生していることが容易に分かります。
この窓開けは画面表示にバグがあるわけでもなく、わけのわからない箇所を表示しているわけではありません。
しかし、窓開けは発生します。
それでは一体なぜ窓開けが発生するのでしょうか?
窓開けが発生する原因
結論から言うと、窓開けはFXブローカーがクローズした後に値動きがあったために発生している現象なのです。
通常、FXブローカーによりますが、月曜の朝7時オープン~土曜の朝6:55クローズという流れで動いていきます。
【注意点】
サマータイム時(3月~10月)は月曜の朝6時オープン~土曜の朝5:55クローズ
窓開けが発生する原因は大きく4つあります。
①中東市場の取引
②土日要人発言
③オセアニア市場の取引
④大口投資家の参入
日本や欧米諸国は市場がクローズしていても、実は中東市場は金曜休みで土日に取引が行われています。
窓開けが発生する時間帯は、月曜朝4時の時間帯が多く、これはニュージーランド市場オープンする時間帯と思っていただいてOKです。
この時間に活発に取引が行われた場合、窓開けが発生する場合があります。
また、大口投資家の場合は(証券会社によりますが)土日にトレードが可能な場合があります。
そこを利用してあえて窓開けが発生するようなトレードを行い、窓開けを発生させたりします。
ちなみに、過去にはボラティリティの激しい通貨ペアで100pips以上も離れた窓開けも発生しています。
窓開けは意外とバカにできないですね。
窓埋めという心理
窓開けが発生した場合、投資家心理はどうなっているでしょうか?
一般的に言うと、窓開けが発生した場合は「窓埋め」という心理が働きます。
窓埋めとは、一度空いた窓を閉じに相場を戻しに行くことです。
例えば下記の画像でも一瞬ですが窓埋めをしているのが確認できます。
窓埋めが行われた後は反発する傾向があります。
上記でも窓埋め後に反発しているのが確認できます。
世界を揺るがす大きなニュースが発生した場合、窓埋めが行われないこともあります。
窓開けされたからといって、絶対に窓埋めされるというわけではないのでご注意ください。
ファンダメンタル的な要素や地政学的リスクが強いです。
この窓埋めを使ったトレードで利益を上げられる方も多いですが、XM等のFXブローカーでは規約により制限されていたりするので、各FXブローカーの規約を確認してから行うようにしてください。
まとめ
今回は「窓開け」について解説しました。
月曜朝イチに開きがある場合がありますが、基本的にはよほどのことがない限り、相場が窓埋めをしにかかります。
金曜日に持ち越したポジションがある場合は、月曜早朝にチェックする癖をつけておきましょう。
思わぬ損失を防げるかもしれません。