1日に約500兆円ほどの取引高があるFX市場では様々な通貨ペアが取引されています。
通貨ペアの取扱数は各FX業者により違いはありますが、50を超える通貨ペアを取り扱っているFX業者もあるくらい多様化しています。
通貨ペアには「メジャー通貨ペア」「マイナー通貨ペア」「エキゾチック通貨ペア」の3種類があります。
今回はその3種類の通貨ペアについて解説していきます。
目次
そもそも通貨ペアとは?
通貨ペアとは、売買する2国の通貨を合わせた通貨のペアのことです。
例えば、日本人に馴染みの深いものでいうと、ドル/円(USD/JPY)、ユーロ/円(EUR/JPY)などで表記されたものが通貨ペアになります。
左側の通貨は基軸通貨(ドル円の場合はドル、ユーロ円の場合はユーロ)になり、例えば、1ドル=〇〇〇円などと表します。
ドルが絡む通貨ペアを「ドルストレート」通貨ペア、ドル以外が絡む通貨ペアを「クロス」通貨ペアと呼びます。
メジャー通貨ペアとは?
メジャー通貨ペアとは、ドルストレート通貨ペアのことを指します。つまり、ドルが絡んだ通貨ペア(よく取引される通貨に限る)のことになります。
メジャー通貨は以下がは代表的なものになります。
- EUR/USD(ユーロ/ドル)・・・取引高1位
- USD/JPY(ドル/円)・・・取引高2位
- GBP/USD(ポンド/ドル)
- AUD/USD(豪ドル/ドル)
- USD/CAD(ドル/カナダ)
- USD/CHF(ドル/フラン)
ユーロドルが世界で最も取引される通貨ペアであり、ドル円はそれに続く取引高を誇っています。
取引高が多いためそこまでスプレッドが高くない通貨ペアが多い傾向にあります。
マイナー通貨ペアとは?
マイナー通貨ペアとは、クロス通貨ペアのことです。つまり、ドルが絡んでいない通貨ペアのことです。
マイナー通貨は以下が代表的なものになります。
- EUR/JPY(ユーロ/円)
- GBP/JPY(ポンド/円)
- EURGBP(ユーロ/ポンド)
- GBPNZD(ポンド/ニュージー)
- AUDJPY(豪ドル/円)
- NZDJPY(ニュージー/円)
- CHFJPY(フラン/円)
マイナー通貨ペアは円を含む通貨が多いのが特徴です。メジャー通貨ペアと比較するとスプレッドが広くなりがちです。
エキゾチック通貨ペアとは?
エキゾチック通貨ペアとは、取引高がかなり少ない通貨ペアになります。
他にも様々ありますが代表的なものを以下に挙げておきます。
- RUB(ロシアンルーブル)が絡んだ通貨ペア
- デンマーク、スウェーデン、ノルウェーのクローネが絡んだ通貨ペア
- CNY(人民元)が絡んだ通貨ペア
- TRY(トルコリラ)が絡んだ通貨ペア
- MXN(メキシコペソ)が絡んだ通貨ペア
- ZAR(南アランド)が絡んだ通貨ペア
- HND(香港ドル)が絡んだ通貨ペア
- BRL(ブラジルレアル)が絡んだ通貨ペア
世界的に見ると取引高が極端に少ないので、スプレッドがかなりの高さになっていますが、スワップポイントが高めに設定されています。
まとめ
メジャー通貨ペア、マイナー通貨ペア、エキゾチック通貨ペアについて解説しました。
メジャー通貨ペアは「ドルストレート通貨ペア」、マイナー通貨ペアは「クロス通貨ペア」、エキゾチック通貨ペアは「新興国やマイナー国の通貨ペア」になります。
エキゾチック通貨ペアはスワップポイントがかなり高めに設定されていますが、スプレッドが高いので注意しましょう。
下記の記事でスワップポイントについてまとめているのでよかったらぜひ見てください。